トラウマ☆文化χ館

23歳・新卒社会人が観た・触れたモノを虚空に向かって押し売りするブログ!!!!!

親子って大変、でも素敵『レッスル!』感想※若干ネタバレ

 

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皆さんご存知でしょうか、韓国の顔面国宝ことユ・ヘジン兄貴を!

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すげえ顔

まさに国宝級の「すげえ顔」をお持ちの彼氏だが、『コンフィデンシャル/共助』『タクシー運転手』『1987、ある闘いの真実』など本国で大ヒットした作品に軒並み出演(どれも超面白い!必見!)している。韓国映画民主化や南北問題とかで何かと殺伐としがちだが、持ち前のファニーフェイスを活かした小市民的な役割で登場しては、毎回主に当局のせいでひどい目(拷問・銃撃戦・カーチェイスなど)にあう、という被虐俳優っぷりを見せつけてきた。

 

しかし小市民・人間臭い役がサマになるからユ氏だからこそ、ここぞという時に発揮する漢気・自己犠牲の精神が何倍にも光って見えるもの。バイプレイヤー・準主役として色んな作品で勇気を振り絞り漢気を発揮するたび、我々観客はまんまと涙をカツアゲされまくってきた。

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そんな彼が今作『レッスル!』では満を持しての主演!しかもコメディ!2019年映画初めにはちょうどいいやということで、シネマート新宿で鑑賞して参りました。

 

あらすじ※ネタバレあり

 

レスリング代表選手のギボ(ユ・ヘジン)は、レスリング学生代表を目指す息子のソンウン(キム・ミンジュ)をオリンピックの選手にするのが夢。経営するジムではソンウンにレスリングの技を授け、家庭では料理・洗濯こなしたりとなかなか堂に入った主夫っぷりを発揮!父子仲も良好、間借りしている家の持ち主一家とも家族ぐるみでバーベキューに興じ、なかなか充実した毎日を送っていた。

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Hey,Bro!と呼びあうナイスな父と息子。

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奥様向けエクササイズ教室も好調。物凄い画力に劇場ではあちこちで笑いが起こっていた

さて高校生と多感な時期の息子ソンウンくんは、幼馴染で大家の娘・ガヨンが気になる様子。

ついに、幼いころ一緒に出掛けた、思い出の遊園地でデートを決行。蘇る懐かしい記憶…昔一緒に遊んだゴーカートにメリーゴーランド…あのとき俺を見つめていたガヨンの眼差し…うん、俺のことが好きだったに違いない!行くしかねぇ!と思春期特有の自意識過剰が炸裂!

いざ告白!…と思った矢先、ガヨンはとんでもない発言をかましてきた。「私、あんたの母親になる。あんたのお父さんと結婚するから!

え、ウソ!マジで!!?

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実はガヨンは幼いころからギボに好意を抱き続けていたという事実が発覚。幼いガヨンの熱いまなざしの先にいたのはとなりのソンウンではなく、付き添っていたギボだったのだ。大好きな幼馴染が「優しい」「大人なのに少年みたいなところがかわいい」などとふわっとした理由で自分の親父への想いを語るんだからもうソンウンは気が気ではない。

 

そんなソンウンのやきもきもよそに、ギボにアタックを仕掛けるガヨン。レスリング教室に入会し、練習を口実に抱きついちゃったりして非常にかわいい

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かわいい。しかしギボは決してJKに手を出したりしない。漢の中の漢だから…

「こいつ性欲無いんじゃないのか?イ●ポなのか?(齢だしね)」と疑いたくなるギボ、一途にアタックする姿が可愛すぎるガヨン、そんなガヨンを見て気が気じゃないソンウン、さらには突如お見合い相手のクレイジーサイコ女医まで登場するもんだからさあ大変!もつれにもつれた恋の行方はどうなっちゃうの~~~~~???

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クレイジーサイコ女医。おっぱいが大きい。ちなみに好きな体位はバックらしい。ふ~ん。

…と書くとただのラブコメじゃねえか、と思われるかもしれない。

しかし、この映画は後半からヒリヒリした親子関係闇キムチ鍋へといつのまにか豹変する。

ガヨンの告白をきっかけに、いつしかギボとソンウンの親子関係がギクシャクしはじめ、揺らぎ、そして互いに本音でぶつかり合わざるをえなくなる。

ギボは「代表選手の父親になるのが俺の夢なんだ」と語り、レスリングに打ち込むソンウンを全力でサポートしてきた。練習には徹底して付き合うし、毎試合声を振り絞って応援する。しかしソンウンにとってはそれがいつしか重圧に変わっていた。とうとう「レスリングなんかやめたい」と言い出すソンウン。「やめるなんて馬鹿げてる」「俺はお前のためを思ってだなぁ!」と息子を説得しようとするギボに、ソンウンは「父さんは俺と会話したくないんでしょ?」と声を荒げる。

こうしてラブコメテイストはなりをひそめ、互いを想いつつもすれ違ってしまう、親子の関係性の難しさを突き付ける重苦しい展開が続いていく。

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「オリンピック選手の父になる」という夢で息子を縛り付けてしまった、「子離れ」できないギボ

「父のため」でなく自分の意志でレスリングを続けるかやめるか、真の「自立」への岐路に立たされたソンウン

 

ふたりの想いはすれ違ったまま、ギボとソンウンはレスリング学生代表試合の決勝に挑むのだが…

父と子の本音がぶつかり合ったとき、その先に待っているものは?

気がつけば出番がめちゃくちゃ減っていたガヨンの恋の行方は!

結末はその目で確かめていただきたい!!

 

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爽やかなラブコメかと思いきや、「親子のわかりあいの難しさ」という普遍的なテーマにもまっすぐ向き合っている本作。

親は「お前のため」と言い、子は「自分の意見も聞いてほしい」と嘆く…これ、誰にでも思い当たる節があるんじゃないだろうか。

息子ソンウンに「父さんは俺と会話する気があるの?」と言われたギボが、その後ギボのためを思って説教する母親に対して「母さんは俺と会話したくないのかよ!」と口走る…親子のわかりあいの難しさはいつの時代も避けがたいものなのだなぁ、としみじみ実感させられる、印象的なシーンだった。

 

…とは言えちゃんと「雨降って地固まる」ので大丈夫!

 

前半は明るく楽しいラブコメテイストに笑い、後半はギスギスが止まらない親子の関係に胃を痛めながらその結末を見守ってほしい。

皆でたくさん笑って、ちょっとだけ泣きましょう!

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仲良し親子。ソンウンは酔ったギボに何を聞かされているのか?答えは劇場で確かめよう!

klockworx-asia.com



追記:とある大事なシーンで『魔弾戦記リュウケンドー』の「ゴッドゲキリュウケン」と「ゴウリュウガン」の玩具ががっつり映り込んでいて特撮オタクは集中できなくなること請け合い!気をつけようね!

韓国では売れたって本当だったんだね…